問題点の整理

「国際高等教育院」構想推進に関する問題点

1.大学規程違反

  • 規程に定めのない総長裁定委員会の乱用
  • 既存委員会と任務が重複する委員会を設置して既存委員会の権限を蔑ろに

2.共通教育検討段階での責任部局の排除

  • 全学共通教育を担う総合人間学部と4学部(経済・農・教育・薬)を抜きにした構想推進

3.委員会議論の恣意的な解釈

  • 委員会に提案された2案のうち支持の多かった案を説明も無く撤回
  • 強い反対があっても了承と主張(反対意見が多く出た案を修正もせずに部局長会議に提案)

4.教養教育の中身の議論の欠如

  • 人員確保と組織図作りに終始
  • 教育院の中身とは関係ない資料(総長参考資料)を示して、中身を十分議論したと偽装

5.欺瞞に満ちたメッセージ発信

  • 構想の一部だけを強調したメール送信で学内世論を誤誘導

6.拙速・杜撰な構想推進

  • 次年度4月に発足させる組織を前年末に強行決定することを画策
  • 「専任教員」「再配当定員」等の定義不明ポストで構成された粗雑な組織設計

7.部局の人事権の強引な剥奪

  • 法的根拠もなく教員を部局から移籍させて実質的な管理下に置く(1913年澤栁事件・1933年滝川事件以上の前代未聞の)暴挙

8.社会不安の誘引

  • 未確定な構想内容の報道を許し、人間・環境学研究科・総合人間学部大幅縮小との誤解を社会(とりわけ受験生)に与えた

これらの問題は、以下の点で京都大学の基本理念に反している:

  • 「高い倫理性」の欠如
  • 「多様かつ調和のとれた教育体系」の破壊
  • 「対話」の拒絶
  • 「開かれた大学」の否定
  • 「自由と調和に基づく知」の破壊
  • 「学問の自由な発展」の阻害
  • 「教育研究組織の自治」の破壊
  • 「全学的な調和」の軽視
  • 「社会的な説明責任」の放棄

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