松本総長辞職要求署名のお願い

 

人間・環境学研究科教授会が反対決議をあげて強く反対していた国際高等教育院設置案が、私たちが批判していた本質的問題点は十分解消されないまま、24年12月18日の臨時部局長会議、教育研究評議会の場で強行可決されました。

この案の内容上の問題点および審議過程の手続き上の問題点について、私たち人間・環境学研究科有志の会は縷々問題点を指摘し、署名活動などを通じて案の撤回を総長に要求してきました(「問題点の整理」のページに簡略にまとめてあります)。にもかかわらず、私たちが提出した署名や、別途学生有志が行った説明会開催等の要求などにも反応はありません。総長は批判に耳を貸そうとする態度を一切示しませんでした。24年11月26日の欺瞞的な全教職員・学生宛メールなどで、案の問題点を糊塗しようとしたうえで、12月18日臨時部局長会議、教育研究評議会の場では、総合人間学部、理学部をはじめとする全学共通科目責任部局のみならず、それ以外の部局からも反対の声があがる案を、総長は、拙速かつ強引に通してしまいました。総長は今回の対応で全学の信頼を完全に失ったといえましょう。

今回の決定は当該部局の総意に反した部局改廃に道を開くものであり、どの部局も次の標的になりかねません。松本氏が総長の職にとどまることは京都大学の将来のために不幸なことであり、人間・環境学研究科有志会は、氏に潔く職を辞することを要求します。本ホームページご覧の皆様は、総長に辞職を求める署名にぜひご協力下さい。

※なお、国立大学法人京都大学の内部規程に、総長をはじめとする管理職に対する教職員によるリコールの手続き規程がそなわっていないため、リコールという、より効果的な方法がとれませんことをお断りしておきます。


  • 署名フォームは2月28日(木)をもって閉じさせていただきました。346名の方からのご署名をいただきました。ご協力まことにありがとうございました。
  • いただいたご署名は集約し、趣旨を述べた文書とともに、3月中に総長に提出します。

 

Share on Facebook
このエントリーをはてなブックマークに追加

3 Comments to 松本総長辞職要求署名のお願い

  • 仮に松本総長が病気などで辞任されても、国際高等教育院設置は着々と進行するでしょう。任期の短い現総長にリコールを求めるよりも、次期総長の選挙に建設的な影響を及ぼすように努力された方がよいと思います。

    総長選では、毎回、どの候補がどんな意見を持っているか全く解らないまま選挙がなされており、この点が問題であることを多くの教官が感じています。次期総長選において候補になりそうな人(理事や各部局の学部長など)が京大が直面している問題(国際高等教育院設置、研究所の統廃合など)に対して、どんな考え方をしているかを、できるだけ中立的にお調べいただき、教官有志の方から情報発信していただけないでしょうか。

    全学共通科目をなんとかしないといけないということを、学部で教務に関与した教官は皆感じております。次期総長選において、候補者から具体的な改革案を提示、できれば候補者間の公開討論までしていただき、次期総長のもとに全学共通科目を大きく改善できるようにできないでしょうか? 総長辞職要求されるよりも、次期総長選に建設的に関与していただく方が、皆さんへの支持が集まるように愚考いたします。

    • 武田様

      有益なご提案ありがとうございます。

      武田様ご示唆いただいた通り、国際高等教育院問題にとって次期総長選挙は非常に重要なものと考えられます。国際高等教育院への対応等について、候補者に公開質問状を出すということなども個人的には考えておりました。

      ただ、武田様と一点ご意見が違う点があります。有志会のなかで広く合意があるわけではないのですが、私個人としては、辞任要求署名と次期総長選挙へのかかわりは別のものでなく、密接に関連するものだと思っています。

      たしかに多くの署名が集まっても総長が辞任するという可能性は高くないでしょう。しかし署名が多く集まり総長に対する京大構成員の批判と怒りの強さを示すことができれば、次期総長への野心をもつ人に対して、現総長の路線と乱暴な手法との踏襲に対する強い警告と圧力になります。その圧力を背景にして、選挙時に候補者の意見を聴取できれば、教育院等への態度で候補者を選別できますし、何らかの言質を獲得することもできましょう。

      武田様のおっしゃるように全学共通科目改善の努力は必要です。しかしむろんそれは上からの乱暴な改革(改悪)でなく、学内教員・学生の要望をくみ上げる地道な討議の積み重ねによるものであり、組織の新設が必要とは思えません。ましてや拙速で乱暴な改革手法は、改革内容の如何を問わず許されないものです。

      次期総長への圧力となりうるように、多くの署名が集まることを願っています。武田様をはじめ、ホームページご覧の皆様の署名協力をお願いします。

コメントを残す